住宅設計No.1 2020
外皮はとても原理的に、内部は官能的に計画されている。
外皮と平面の形状は四隅を抉り取ったコンクリート。立面にはとにかく窓ガラスを出したくなかった。
どういう理由でそうしたかは忘れてしまった。しかし開口部は窓ではなくて穴であるべきだ、とは最初期から常に考えている。
非常に原理的に最外殻を構成したうえで、内部空間にはアドリブを散らす。
動線部分には段差と曲線を多用し、その段差のある部分には細いスリットをいれ、そこから光が下階に落ちるように計画した。
二階の天井部分も波打たせることで、奥へ光を呼び込もうとしている。
原理的に決められてしまった開口の光をいかに楽しく、各所内部へと取り込むか。
という工夫(工夫とは呼べないくらいに単純な考えではあるが…)を各所に施した。
一番外側の大まかな構造と一番手前に転がっている細部にばかり関心があるという僕の特性が、そのまま飛び出してきてしまっている。
その正直さが、その正直さの中や建築には加害性みたいなものが秘められているなんて、夢にも思っていなかった。
僕はこの住宅設計から漂う、そういう牧歌的な雰囲気がとても良いと思う。
[大学二年生 設計課題]