2025 10
北岡くんと石川直樹と鳥羽和久のトークショーを聞きに行く。北岡くんの髪は短くなっていた。 なぜか客席には女性が多い。
2025.10.25(土)
六歳児の中に、六歳の時の自分の涙を見る。出来ないものは出来ないのに、出来ると横の大きな人に言い切られて、 書いた文字や、呑み込んだかたまりがある。出せずにいる手紙が二通、机の隅に置いてある。 日ごとに腐る食べもののように、黒い存在感を増してきている。 僕を見下す大人たちの角度を足し合わせていくと、大きくて固い、冷たくて透明な、 登れない坂道がひとつできる。
2025.10.26(日)
同級生の女の子が「大丈夫やで」と手を握って、明るい方へ連れて行ってくれる夢を見る。 夢を終わらせる勇気が無くて、二時間寝坊する。覚めた後には特に良い事はない。 なぜこんな事をしているのか分からなくなり、自転車で夜中の街を彷徨う。 なんでこんな寒い夜に街を彷徨っているのか分からなくなり、塾へ帰る。
2025.10.27(月)
僕を雇う経営者のいずれもから「お前は給料を貰い過ぎている」と言われる。 その口にする時のふたりの表情は同じで、残酷なことを相手に突きつけたい時にする人間の微笑みの顔である。 僕も人にしてしまったことがあるので分かる。雇われ人としての自分の才能のなさを感じすぎる。肌が痛い。
2025.10.28(火)
31日提出のミラタップのコンペが終らない。己のアウトプットスキルの低さに悲しくなる。アイデアは面白いと思う。 賞金が欲しい。眠い。作業に没頭すると、死にたくならなくて良い。塾の小学生の生徒に 「みっちゃんと舟木は親友なの?」と聞かれ、言葉に詰まる。
2025.10.29(水)
5週目なので塾はお休み。芦田と二人、六甲山へ登る。高いところからの眺望もそこそこに、 まえを登る女性のお尻を見ることに執心。遠くから眺めて胸躍るお尻は、おばさんのお尻であった。 お尻に落胆を悟られないよう、朗らかに挨拶をした。
2025.10.30(木)
メキシコへ帰る留学生・ラウールの引越しの手伝い。疲れる。冷蔵庫には、 月曜日のラウール送迎会の時の酢飯や素麺が残っている。必死に調理するがまだ無くならない。 脂濃い食事が続き、内臓に疲労と不良を感じる。そのまま横になって、寝る。冷たい高野豆腐が食べたい。
2025.10.31(金)
ふたつのコンペに無事提出。最高で105万、最低だと0円。小さいコンペだが気は張っていたようで、 心は想像以上に弛緩する。プツン。off……。次は写真集を作っていこうと思う。完成目標、クリスマス。 「風の歌を聴け」の鼠ように「ハッピーバースデー&ホワイトクリスマス」と言って友だちに送りたい。 夜には雨が止んでいた。